スペイン・バルセロナに拠点を置く3DプリンターメーカーのBCN3Dが、オンラインラーニングセンター「BCN3Dアカデミー」を開設した。四つのパートで構成されるコースは英語とスペイン語で提供され、3Dプリンターの構造や使い方、スライシングソフトウェア、3Dモデリング、3Dプリンター用素材などについて学べるという。
BCN3Dアカデミーの担当者は、「コースの修了者にはBCN3Dから修了証が発行されます。コースに参加することで、社内で必要な3Dプリンティング技術の知識とスキルを身に着けていただけます」とコメントしている。
コースに参加するにはBCN3Dアカデミーのウェブサイトでの登録が必要。登録に際してはBCN3Dの製品購入の有無は問われないものの、コースのプログラムはBCN3Dの製品をベースに構成されている。
3Dプリンターメーカーがユーザー向けに3Dプリンティングの講座を開設するのは珍しい。3Dプリンターユーザーの多くは、独学で3DCADやスライシングソフトウェアなどの使い方を学んでおり、スキルの習熟度にばらつきがあるとされている。3Dプリンターメーカーがに3Dプリンティングの講座を提供することで、3Dプリンターユーザーのスキルレベルが底上げできると期待される。
BCN3Dは、これまでに全世界の販売パートナーを通じて5000台以上の3Dプリンターを販売してきた。同社の顧客にはBMW、サムスン、ルイヴィトン、日産スペイン、NASA、HTC、ALBAシンクロトロンといった企業が含まれている。