WASPが新型コロナウィルス対策用PPEマスクとヘルメットの3Dモデルをオープンソース化

イタリアの3DプリンターメーカーのWASPが、新型コロナウィルス対策用PPE(Personal Protection Equipment)マスクとヘルメットの3Dモデルをオープンソース化した。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が続く中、医療現場の最前線でマスクやフェイスシールドなどの医療物資が不足している。WASPはマイ・フェースマスクというプロジェクトを立上げ、特に不足しているマスクとヘルメットの3Dモデルを公開した。

マスクやフェイスシールドなどの医療物資を3Dプリンターで製造する機運は世界的に高まっている。香港の香港理工大学も、不足しているフェイスシールドを3Dプリンターで製造し、現場に提供している。香港理工大学は地元の製造業者と協力し、今月末までに3万個のフェイスシールドを製造するとしている。

新型コロナウィルスの爆発的な感染拡大が続く米ニューヨークでも、ボランティアが3Dプリンターを使ってフェイスシールドを製造している。アイザック・バドメン氏とステファニー・キーフェ氏の二人は、16台の3Dプリンターをフル稼働させて300個のフェイスシールドを製造し、地元の医療機関に提供している。

新型コロナウィルスの感染拡大が収束の兆しを見せない中、医療物資の恒常的な不足が問題かしている。3Dプリンターで医療物資を製造する機運は、今後もさらに高まると予想される。