GE傘下のGEヘルスケアと、マサチューセッツ州に拠点を置くSLA3Dプリンターメーカーのフォームラブズが、業務提携契約を締結する。契約によると、両者はGEヘルスケアのMRIやCTなどで使われる医療用画像データをもとに各種の臓器モデルの作成などを行う。
術前シミュレーション用臓器モデルの作成に加え、ブラケットやクランプなどの手術用ガイドの作成や、手術を受ける患者とのコミュニケーションのためのモデルの作成なども行う。
GEヘルスケアのジェネラルマネージャー、スコット・レイダー氏は、「情報時代の患者さんは、治療において重要な位置におられます。白黒の「スライスされた」臓器の画像をお見せするだけでは、かえって混乱を与えてしまう場合もあります。画像データをアディティブ・マニュファクチャリング技術を使ってバーチャルリアリティ化することで、患者さんにより深い情報を与えることができ、さらには医療チームにも多くのベネフィットを与えることができます」とコメントしている。
フォームラブズは2012年にマサチューセッツ工科大学のエンジニアらが立ち上げたベンチャー企業。これまでにデスクトップSLA3Dプリンター「Form1」「Form2」をリリースしている他、SLA3Dプリンター用の各種の高機能樹脂を開発している。同社は最近医療・歯科医療の領域への進出を強化している。