オーガノボ、移植可能なヒトの肝臓細胞のバイオプリンティングを開始 出典:https://www.fastcompany.com/1826458/organovo-ceo-keith-murphy-refilling-cartridge-printing-human-organs

アメリカのバイオ3Dプリンターメーカーのオーガノボが、移植可能なヒトの肝臓細胞のバイオプリンティングを開始する。成功した場合、肝臓移植の有望な代替手段になりうると関係者は期待している。

現在アメリカでは年間17,000人程の患者が肝臓移植の待機者リストに入っているとされる。そのうち実際に肝臓移植を受けられるのは6,000人程しかいない。オーガノボはこれまでにヒトの肝臓細胞と腎臓細胞のバイオプリンティングサービスを開始し、主に製薬会社へ向けて提供してきたが、移植可能な肝臓細胞のバイオプリンティングは同社にとって初の試みとなる。

オーガノボは特に急性肝不全と小児メタボリック肝臓病の二つに絞って開発を進めてゆくという。特に急性肝不全はアメリカで年間15万人が発病し、医療コストを押し上げる要因の一つになっているとされる。

現在のところ、オーガノボはアメリカ食品医薬品局に新薬開発申請を行い、3年から5年後を目途にサービスを開始したいとしている。