アメリカのアディティブ・マニュファクチャリング用メタルパウダー製造のコンティニュアム・パウダーズが、スクラップのニッケルからメタルパウダーを製造しているとして話題になっている。
ドイツの大手機器メーカー、シーメンス系列のシーメンス・エナジーが排出するニッケルスクラップを回収し、コンティニュアム・パウダーズのウィンストン・セーラム工場でハイクオリティなメタルパウダーへアップサイクルしているという。メタルパウダーは、主に航空宇宙やエネルギーのセクターのユーザーに利用されているとしている。
コンティニュアム・パウダーズのロブ・ヒグビーCEOは、「これは、イノベーションとサステナビリティを追求する我々のコミットメントを象徴する大きなマイルストーンです。効率的なリサイクリングを実現し、ハイクオリティなメタルパウダーを製造することで、業界リーダー企業の産業廃棄物排出量を削減し、サプライチェーンのレジリエンシーを構築することが可能になります」とコメントしている。
コンティニュアム・パウダーズは、シンガポールにアジア太平洋地域プロダクション・セールスセンター拠点を、カリフォルニア州クローバーデールにUSテクノロジーセンターをそれぞれ置き、主に産業セクターのユーザーに各種のメタルパウダーを供給している。