靴ブランドのVivobarefootは、材料科学企業のBalenaと共同で、3Dプリントされた堆肥化可能なスニーカーのプロトタイプをBiofabricateカンファレンスにて公開した。Balena社の堆肥化可能な熱可塑性プラスチックから作られたこのモノマテリアル・シューズは、革新的な「スキャン・トゥ・プリント・トゥ・ソイル」コンセプト(意訳: スキャンからプリント、そして土壌へ)に従っている。
この完全に自動化されたプロセスでは、ユーザーがスマートフォンのアプリで足をスキャンすると、すぐに靴が3Dプリントされる。このデザインは産業施設での堆肥化を優先しており、靴のデザイン、製造、廃棄という従来のアプローチに疑問を投げかけている。
Vivobarefootの共同創設者であるアシャー・クラーク氏は、「現在のシステムは工業化の初期には適していたかもしれませんが、未来には間違いなく適していません。それとは対照的に、私たちの目標はフラッグシップ・ソリューションを作ることです。高速で、デジタルで、シンプルで、最終的には加法的なプロセスにしたいのです。私たちは、減法的プロセスで膨大な在庫の山を作る従来の産業用システムとは対照的に、必要なときに必要な材料だけを使って製品を作るシステムを作りたいのです。」と述べている。
バレナのバイオカーフレックスで作られたプロトタイプの靴は、国際的な生分解基準に準拠している。堆肥化可能であるにもかかわらず、単に民家の裏庭に廃棄するのではなく、工業用堆肥化を目的としており、循環性を支えるインフラの必要性を強調している。
Balena社の創業者であるDavid Roubach氏は、包括的なサーキュラープロセスを確立するために各ブランドと協力することの重要性を強調した。VivobarefootとBalenaが共同開発した当シューズは、材料の使用量を最小限に抑え、足の健康を促進することで、靴業界に革命を起こすというVivobarefootの目標に沿っている。