メタがベルギーのオプティクス3Dプリント企業のLuxexcelを買収

Facebookの親会社でNASDAQ上場のメタが、ベルギーのオプティクス3Dプリント企業のLuxexcelを買収した。買収金額などの詳細については明らかにされていない。

Luxexcelは2009年設立。3Dプリンターで眼鏡用レンズ、LCDスクリーン、プリスクリプションレンズなどをカスタム製造している。

買収の目的は明らかにされていないが、メタは現在開発中のメタバースのユーザーが装着するARデバイス用グラスレンズの製造をLuxexcelに担わせる可能性が指摘されている。

メタのメタバースに参加するには、ヘッドセット式のARデバイスを装着する必要があるが、眼鏡をかけているユーザーは眼鏡とARデバイスのレンズと二重に利用する形になる。ARデバイスのレンズをユーザーごとにカスタマイズできれば、眼鏡とARデバイスのレンズと二重に利用する必要がなくなる。

アメリカでは、未成年者の四分の一が眼鏡を利用していて、高齢者の70%が老眼鏡などの眼鏡を利用しているとされる。メタバースの利用を促すためには、Luxexceのテクノロジーを活用し、ARデバイスのレンズを製造する必要があると判断したものと見られる。

メタは、これまでに70億ドル(約9100億円)の資金をメタバースの開発に投じている。現時点ではメタバースの利用は一部のユーザーに限定されており、本格的な運用はまだなされていない。