モーリーワークス・マテリアルズがシンガポールに研究開発ファウンドリーを開設

米カリフォルニア州ロスガトスに拠点を置く3Dプリンター用メタルパウダーメーカーのモーリーワークス・マテリアルズが、シンガポールに研究開発ファウンドリーを開設した。同ファウンドリーでは、25種類以上のメタルパウダーやメタル合金パウダーのアップサイクリングを行うとしている。

モーリーワークス・マテリアルズのフィル・ワードCEOは、「モーリーワークスはアジア太平洋地域における初めてのサステナブルなメタルパウダーの供給拠点を開設できたことを非常にうれしく思います。地域のメタルパウダーユーザーとシンガポール政府による強い関心をいただく中、カーボン排出量と廃棄ロスを削減するとともにメタルパーツ製造のサステナビリティを向上させていきます」

アップサイクリングとは、本来であれば捨てられる製品や素材に新たな価値を加えて再生することで、「創造的再利用」と呼ばれている。モーリーワークス・マテリアルズは、廃棄されたメタルスクラップなどを原料に3Dプリンター用メタルパウダーを製造している。

モーリーワークス・マテリアルズは、2015年にクリストファー・エオンタ氏ら三人が共同で設立したスタートアップ企業。同社にはベンチャーキャピタルなどが総額で500万ドル(約7億5000万円)を出資している。