イタリアの3DプリンターメーカーのRobozeが、イタリアのバーリにスーパーマテリアルリサーチセンターの建設を開始した。現ヘッドクォーターの隣接地に建設されるセンターは2000平方メートルの大きさで、3Dプリンター用ポリマー系素材の研究開発が行われる予定。
Robozeは、鋼鉄クラスの強度を持つスーパーマテリアルポリマーや、カーボンフットプリントを削減するバイオベースのサーモプラスチックの開発を目指しており、センターの開設により開発スピードとクオリティを一気に加速する。
RobozeのCEOで創業者のアレッシオ・ロルッソ氏は、「我々は、未来的であるもの、そして経済合理的であるものとは何かについて常に考え続けています。そして、プラスチックについては、世界は第二のクラスであるような扱いをしています。我々の新センターでは、今まで可能とされてこなかったようなスーパーマテリアルの開発を目指します。我々の挑戦は、現在のモノづくりモデルを一新させるような3Dプリンティング技術とスーパーマテリアルを作り上げることです」とコメントしている。
Robozeは2013年設立、イタリアのバーリに拠点を置く3Dプリンターメーカー。航空宇宙や自動車などの業界ユーザーを中心にユーザーを増やしている。RobozeのARGO500 3Dプリンターは、500mm X 500mm X 500mm の造形サイズを持つFDM方式の3Dプリンターで、PEEK、ULTEM、AM9085F、カーボンPAなどのエンジニアリングポリマーを素材に造形出来る。