バース大学の研究チームが、砂糖を使って生分解性PLAの製造に成功したとして話題になっている。生分解性PLAの製造に成功したのはバース大学サステナブル・サーキュラーテクノロジーセンターの研究チーム。一般的なFDM方式の3Dプリンターで広く使われているPLAに砂糖を加えることで、UV光線を照射することで生分解させることが可能になるとしている。
生分解性プラスチックは、微生物の働きによって最終的に水と二酸化炭素にまで分解されることから廃棄物処理問題の解決につながると期待されている。生分解性プラスチックは、一般的に「使用するときには従来のプラスチック同様の性状と機能を維持しつつ、使用後は自然界の微生物などの働きによって生分解され、最終的には水と二酸化炭素に完全に分解されるプラスチック」とされている。
バース大学は、2004年に同大学のエイドリアン・ボウヤー教授がオープンソースの3Dプリンター開発プロジェクトの「レップラップ」を開始したことで知られている。「レップラップ」プロジェクトは世界的に広がり、後に多くの商用FDM3Dプリンターを生み出す結果となった。FDM方式の3Dプリンターとして広く売れているメーカーボット・インダストリーズやウルチメーカーの3Dプリンターは、いずれも「レップラップ」の3Dプリンターをベースにしている。