アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、オープンマテリアルポリシーを拡大する。ストラタシスは、これまでに自社の「ストラタシス・オリジンワン」「ストラタシスH350」シリーズのユーザーに対し、オープンマテリアルポリシーを適用していたが、それを他のシリーズにも拡大する。オープンマテリアルポリシーの適用により、ストラタシスの3Dプリンターユーザーは、ストラタシスの純正素材以外に、サードパーティーのフィラメントも利用可能になる。
ストラタシスの製造担当副社長のディック・アンダーソン氏は、「我々の顧客にはアディティブ・マニュファクチャリングのベネフィットを直ちに享受していただく必要があります。(オープンマテリアルポリシーの適用により)サステナビリティ、コスト優位性、柔軟性、カスタマイゼーションなどのベネフィットが得られます。スリーティアーのエコシステムは、素材のイノベーションを加速させ、業界で最も信頼されているアディティブ・マニュファクチャリングプラットフォームをより多くの人に提供するでしょう」とコメントしている。
ストラタシスは、ユーザーに自社の純正素材以外を使わせない「クローズドマテリアルポリシー」を長らく貫いてきた。同社がオープンマテリアルポリシーを拡大する背景には、競合他社との競争激化があると見られている。