ニュージーランドの大学生が海洋投棄プラスチックから3Dプリンター用フィラメントを製造

ニュージーランドの大学生が海洋投棄プラスチックから3Dプリンター用フィラメントを製造し、話題になっている。

ニュージーランド・ヴィクトリア大学のマシュー・オヘイガン君は地元のムール貝養殖業者から養殖用ロープ、網、浮きなどのプラスチック廃材を入手し、3Dプリンター用フィラメントにリサイクルしている。さらに、ペンギンの巣箱やビーチチェアーなどの海で使えるグッズを3Dプリンターで製造している。

現在は試作レベルの製造にとどめているもののの、地元の養殖業者組合と共同で今後生産規模を拡大する計画だとしている。

プラスチックなどの海洋ゴミを3Dプリンター用フィラメントにリサイクルプロジェクトは世界各地で立ち上がっている。オランダのベンチャー企業リフィル社も、投棄されたヨーグルトの容器を原料にフィラメントを製造するプロジェクトを立ち上げている。また、オーストラリアの非営利団体グリーンバッチも、海洋投棄プラスチックを3Dプリンター用フィラメントにリサイクルするプロジェクトを立ち上げている。

全世界では年間3億トンものプラスチックが投棄され、800万トンが海洋に投棄されているとされる。いわゆる海洋投棄ゴミの80%がプラスチックで、回収などの対応が急務とされている。