エボニックがテキサス州オースティンに3Dプリンティング・テクノロジーセンターを開設

ドイツの化学メーカーのエボニックが、アメリカ・テキサス州オースティンに3Dプリンティング・テクノロジーセンターを開設した。アメリカ現地時間の今週、同社が発表した。センターではパウダーベッド・フュージョン3Dプリンター用のポリマー系素材の研究開発などが行われる。

ストラクチャードポリマー・テクノロジーセンターと名付けられた施設の開設は、エボニックによるストラクチャードポリマー社の買収に基づくもの。ストラクチャードポリマーは、アディティブ・マニュファクチャリング用ポリマーパウダーの製造に特化したスタートアップ企業。

エボニックのトーマス・グロス-パッペンダール氏は、「テクノロジーセンターは、エボニックの傘下でのストラクチャードポリマーのサクセスストーリーの続編になるでしょう。市場ニーズに対応し、アディティブ・マニュファクチャリング用ポリマーパウダーの製造を行ってゆきます。北米市場における生産能力を拡充することで、地域のパートナーにより細かいサポートと技術的なオプションを提供することが可能になります」とコメントしている。

エボニックは、ドイツのノルトラインヴェストファーレン州エッセンに拠点を置く化学メーカー。全世界100カ国以上で事業を展開し、3万2千人の従業員を擁している。日本でも、エボニックジャパン株式会社を含む三つのグループ会社が事業を展開している。