3Dプリンター用素材市場が2025年までに40億ドル規模へ成長

全世界の3Dプリンター用素材市場が2025年までに40億ドル(約4320億円)規模へ成長すると予想したレポートが発表された。

レポートを発表したのはイギリスの市場調査会社のメティキュラス・リサーチ社。「3Dプリンティング素材市場・世界的需要分析と業界予測」と題されたレポートは、全世界の3Dプリンター用素材市場は今後年率20.7%の成長率で成長を続け、2025年までに40億ドル規模に成長するとしている。

産業セクターでは航空宇宙業界と自動車業界での3Dプリンターの活用が進み、インテリアやエンジンコンポーネント部品などの製造に3Dプリンターを活用するケースが増えると予想している。また、医療や家電の領域でも3Dプリンターの普及が進み、素材の消費が増加すると予想している。

3Dプリンターのタイプでは、特にFDM方式の3DプリンターとSLS方式の3Dプリンターの普及が進み、素材の消費が増加するとしている。

素材の種類ではポリマー系素材、メタル、セラミックス、合金系素材の利用が広がると予想している。特にポリマー系素材が、エンジニアリングプラスチックなどの高機能素材の普及とともに利用が広がるとしている。

地域では、北米市場が最大の市場を形成し、アジア太平洋地域が北米市場に次ぐ第二の市場を形成するとしている。アジア太平洋地域でも、特に中国市場がアジア太平洋地域最大の市場を形成するとしている。