アメリカの市場調査会社リサーチ・アンド・マーケッツが、全世界の3Dプリンター用素材市場が、2024年に45億ドル(約4,950億円)規模へ到達すると予想するレポートを発表した。それによると、現時点で15億ドル(約1,650億円)規模の同市場が、今後年率25%の成長率で成長を続け、2024年までに45億ドル規模に到達するという。
素材別では、自動車、航空宇宙、防衛、医療などの領域での需要が旺盛なメタル3Dプリンター用メタル素材の伸びが顕著で、市場拡大を牽引するとしている。特に、最終製品用部品製造用メタル素材の需要の伸びが確実視されている。具体的な素材では、スチール、アルミニウム、チタンの、それぞれの需要の伸びが期待できるとしている。
エリア別では、アメリカとヨーロッパ市場が全市場拡大を牽引する一方、アジア太平洋地域の市場の拡大が続くとしている。特に中国、台湾、日本、インドの、それぞれの市場の拡大が期待できるとしている。
素材メーカーの主なプレーヤーとしては、スリーディーシステムズ、ロイヤルDSM、EXOne、GE、マテリアライズ、ストラタシス、EOSを挙げている。
リサーチ・アンド・マーケッツは、同様のレポートを毎年発行しているが、今回のレポートは、前年のレポートの数値を大幅に上方修正したものとなっている。