マークフォージドが難燃材3Dプリンター用素材「Onyx FR」を開発 https://www.3dprintingmedia.network/markforged-onyx-fr-flame-retardant-composite/

アメリカの3Dプリンターメーカーのマークフォージドが、難燃材3Dプリンター用素材「Onyx FR」を開発した。難燃材3Dプリンター用素材が開発されたのは史上初と見られる。

Onyx FRはカーボンファイバーを配合したナイロン製の素材。高い防火・耐熱性能が求められる航空宇宙、防衛産業、自動車産業などでの利用を想定しているという。なおOnyx FRは自己消炎性素材であり、一般的なABSの1.4倍の強度を持っているという。

マークフォージドの製品開発担当副社長のジョン・レイリー氏は、「Onyx FRは高い防火安全基準を満たすことから、自動車、航空宇宙、防衛産業におけるさまざま活用の可能性を提供します。Onyx FRで作られたパーツは、航空機の製造に使われるグレードのアルミニウムと同等の強さを持つ一方、重量は半分です」とコメントしている。

マークフォージドは、独自開発したアトミック・ディフュージョン・アディティブ・マニュファクチャリング技術をベースにしたメタル3Dプリンター「メタルX」を製造している。メタルXは、これまでにGoogle、Amazon、フォード、NASA、アメリカ空軍などに採用されている。同社にはIT業界大手マイクロソフトが投資している事でも知られている。

マークフォージドはマサチューセッツ工科大学出身のエンジニア、グレッグ・マーク氏が2013年に立ち上げた。