https://3dprintingindustry.com/news/nasa-develops-new-copper-alloy-for-3d-printing-rocket-components-151593/
NASAがロケット用3Dプリントパーツ製造用銅合金を開発した。NASAがグレン・リサーチ・センター、マーシャル宇宙飛行センターと共同で開発した合金GRCOP-42は、パウダーベッド・フュージョン3Dプリンター用に開発されたもので、高い強度と耐熱性、高伝導性を持っているという。
GRCOP-42はコンセプトレーザーのM23Dプリンターをベースに開発され、2018年初頭から初期試験が行われていた。これまでに燃料インジェクター用フェースプレート、燃焼チェンバーライナーなどが製造され、「従来の製造方法で製造されたパーツ」と同等か、より高い品質を持つことが確認されたとしている。GRCOP-42はまた、これまでに前バージョンのGRDOP-84よりも高いスループットが確認されたという。また、プリント時間も前バージョンよりも20%程度削減できたという。
ロケット用パーツやロケットエンジン用パーツを3Dプリンターで製造する機運は世界的に高まってきているが、ロケット用パーツ製造用合金が開発されるのは珍しい。
NASAでは、今後はより大型のパーツの製造や、伸縮性が求められるパーツの製造などを行い、GRCOP-42の品質を確認してゆきたいとしている。