オランダの産廃処理企業が廃棄された冷蔵庫から3Dプリンター用フィラメントを製造 http://www.3ders.org/articles/20181017-coolrec-and-refil-launch-hips-3d-printer-filament-made-from-recycled-fridges.html

オランダの産廃処理企業が廃棄された冷蔵庫から3Dプリンター用フィラメントを製造し、話題になっている。

フィラメントを製造したのはオランダのクールレック社。廃棄された冷蔵庫で使われていたプラスチックを原料に、HIPS(High Impact PolyStyrene plastic)と呼ばれるフィラメントにリサイクルした。

HIPSは着色しやすく接着力が強いので、接着剤などで組み合わせて使うことができる。また、ABSよりも軽量で、玩具やアプライアンスなどの製造に向いているとしている。さらにHIPSフィラメントは、ABSなどに比べて反りが少ないのも特徴だという。

クールレックのアージェン・ウィッテコーク取締役は、「(廃棄された)家電にはいまだに活用可能な資源が大量に含まれています。イノベーティブな技術を使うことで、クールレックは廃棄された冷蔵庫からプラスチックを再利用することができました。HIPSを製造することは、地球を公害などから守り、有限の資源を保存し、持続可能な社会を築くことの一助になります」とコメントしている。

HIPSフィラメントは2.85mm径と1.75mm径の二つのサイズで供給される。いずれも価格は1スプールあたり34ユーロ(約4,590円)クールレックではHIPSフィラメントの出荷を年明けから開始したいとしている。