カナダのスタートアップ企業がロス食材を原料にフィラメントを製造 https://all3dp.com/4/one-canadian-startup-turning-organic-food-scraps-3d-printing-filament/

カナダのスタートアップ企業が、ロス食材を原料に3Dプリンター用フィラメントを製造したとして話題になっている。

フィラメントを製造したのはトロントに拠点を置くジェネシス社。トウモロコシやサトウキビなどのロス食材をPLAに混ぜ込み、フィラメントとして製造している。同社によると、ロス食材を混ぜ込んだフィラメントは通常のPLAフィラメントよりも強度に優れ、耐久性も高いという。また、コストも通常のPLAフィラメントよりも40%程安いという。

同社は同様の技術を使い、3Dプリンター用フィラメントのほかに食品用コンテナーや各種のパッケージの製造も計画しているという。

プラスチックなどの資源ゴミを原料に3Dプリンター用フィラメントを製造するプロジェクトは世界中で立ち上がっている。オランダのベンチャー企業リフィル社も、捨てられたヨーグルトの容器を原料にフィラメントを製造するプロジェクトを立ち上げている。また、オーストラリアの非営利団体グリーンパッチも、海洋投棄されたプラスチックや廃棄物として捨てられたプラスチックを原料にリサイクルフィラメントを製造している。

ジェネシスはトロント大学スカボロー校の卒業生らが設立したスタートアップ企業。