アメリカ陸軍がリサイクルフィラメントの製造に成功 http://www.3ders.org/articles/20180405-us-army-tests-out-3d-printer-filament-made-from-recycled-battlefield-waste-.html

アメリカ陸軍リサーチ研究所がアメリカ海兵隊と共同で、PETプラスチックを原料にしたリサイクルフィラメントの製造に成功した。これにより、戦場でのオンデマンドプリンティングが可能になり、戦闘対応力を高める事が期待できるという。

「アディティブ・マニュファクチャリング技術は、プレプロダクションモデルや試作品から、航空機や医療機器などの部品作りまで、様々に活用する事が可能です」とアメリカ陸軍リサーチ研究所のニコール・ザンダー研究員はコメントしている。

また、戦地で発生する大量のプラスチックゴミなどを原料にフィラメントを製造する事で、ペレットなどのプラスチック原料を運搬する必要がなくなり、ロジスティクスのコストとと時間を大きく削減する事も可能になるとしている。PETプラスチックは、戦地で発生するゴミとしてもっとも量が多いとされる。

リサイクルフィラメントの強度は70MPaで、ABSやPLAなどの一般的なポリマーベースのフィラメントの強度に比べて遜色ない水準という。

アメリカ陸軍リサーチ研究所は現在、戦地で運用できるモバイル式のリサイクル施設を建設している。リサイクル施設では、3Dプリンターが兵士に開放され、パーツづくりなどに供される予定という。