アメリカの大手航空機メーカーのボーイングが、ワシントン州アウバーンにアディティブ・マニュファクチャリングセンターを開設した。「センター・オブ・アディティブ・マニュファクチャリング・エクセレンス」と名づけられたセンターでは、航空機、ヘリコプター、宇宙船、人工衛星のツールやパーツのデザインと製造が行われる。
センターの開設について、ボーイングのアディティブ・マニュファクチャリング担当副社長のメリッサ・オーメ氏は、「アディティブ・マニュファクチャリングは我々の製品づくりに新しい道を提供してくれます。これまでにできなかったモノづくりを可能にしてくれます。また、アディティブ・マニュファクチャリングは、カーボンフットプリントと地球へのインパクトを削減するというボーイングのコミットメントとも整合しています」とコメントしている。
センターは当初、2020年1月にオープンする予定だったが、新型コロナウィルスのパンデミックにより延期されていた。
航空宇宙の分野は、アディティブ・マニュファクチャリングとの親和性が高い領域として知られている。なお、ボーイングでは7万点以上の航空機用パーツを3Dプリンターで製造している。