昨日キックスターターキャンペーンの中止を発表したスマートフォンベースの小型DLP3Dプリンター「OLO」開発元OLO3Dに対する集団訴訟の動きが始まっている。。イタリア人デザイナーフィリッポ・モローニとピエトロ・ガブリエレが立ち上げたOLO3Dは、2016年1月に「OLO」のキックスターターキャンペーンを立ち上げ、全世界16,180人のバッカーから2万3218ドル(約2億8839万円)もの資金を集めていた。しかし、当初の出荷予定日を過ぎても製品は出荷されず、現在に至るまで実現していない。
FacebookのOLO3Dプリンターオーナーズグループには、フィリッポ・モローニとのメールのやり取りを紹介する投稿が公開されている。それによると、モローニはOLOの製造を完全にあきらめ、OLOの設計図や取扱いマニュアルなどをてすべてをオープンソース化して公開するという。一方で、ソフトウェアの開発が進んでなく、製品をいつ出荷できるか見通せないとしている。また、中国深センの倉庫にあるとされる「在庫」も、今後60日から90日で「一掃される」としている。
モローニは現在、香港に潜伏中とされるものの、正確な居場所は明らかにされていない。
Facebookグループに投稿された集団訴訟への参加を求めるコメントに対しては、参加の意思表示が多くされているものの、「訴訟を起こしたとしても、お金を取り返せる保証がない」「弁護士の仕事を増やすだけ」「これ以上関わっている時間がもったいない」といった悲観的なコメントも多く寄せられている。