ドイツの大手総合化学メーカーのBASFが、傘下のBASFフォーワード・アディティブ・マニュファクチャリングを通じて、自動車業界向けプレゼンテーションを実施した。ドイツ現地時間の先週開催されたformnextコネクトで実施された。同社の交通ビジネス開発マネージャーのクリスチャン・レインハード氏がオンラインで登壇し、事業者業界でのアディティブ・マニュファクチャリング技術活用についてユーザー事例などを交えて解説した。
BASFが開発したPA6、PP、TPUなどのハイパフォーマンス素材が各種の自動車用アプリケーション製造に利用できること、BASF傘下の3Dプリンティング・サービスビューローのスカルプティオが製造パートナーとして協力できることなどが紹介された。
レインハード氏は、アディティブ・マニュファクチャリングで活用できる技術レベルと素材レベルは射出成形と同次元に達しており、特にファンクショナルプロトタイプ、セーフティエイド、ロボットグリッパー、アセンブリフィクスチャーなどの製造に活用できるとしている。
また、パートナー企業のHymer社とのコラボレーションの事例を取り上げ、Hymerのコンセプト・キャンピングカーの製造に、20種類のBASFが開発したアディティブ・マニュファクチャリング素材が使われたことなども紹介された。