2018年の3Dプリンターの世界を占う② https://3dprintingindustry.com/news/focus-colorfabb-overview-3d-printing-materials-30633/

3.3Dプリンターで使える素材が多用化

2018年はまた、3Dプリンターで使える素材が多用化する年になるだろう。特にFDM方式の3Dプリンター用の素材が多用化し、特にエンジニアリングプラスチックなどの高機能素材のセレクションが格段に増えてくるだろう。

昨年オランダのフィラメントメーカーのカラーファブが、化学企業大手のイーストマンケミカルと共同開発した高機能フィラメントnGenをリリースしたが、モノづくりや研究開発の現場での導入が広がっているという。中国のフィラメントメーカーのポリメーカーも、昨年に法人用ブランドを立ち上げ、各種の高機能フィラメントをリリースしている。今年は他のメーカーも各種の新型フィラメントをリリースしてくると予想され、3Dプリンター用素材のバラエティーは相当豊かになってくるだろう。

4.3Dプリンターの医療の領域での利用が進む

また、医療の領域で3Dプリンターの利用がさらに進むだろう。医療・歯科医療の世界は古くから3Dプリンターの導入が進んでいるが、術前シミュレーション用モデルの作成、手術用部品の製造、クラウンや矯正用マウスピースの製造などで3Dプリンターの活用がさらに進むだろう。

また、コルセットやギブスなどの製造、錠剤の製造などでも3Dプリンターの利用が進むだろう。特にコルセットやギブスなどを製造するための大型3Dプリンターの導入が世界規模で進むと予想する。

また、世界各地で開発が進むバイオ3Dプリンターも大きく進化する年になるだろう。一部のバイオ3Dプリンターメーカーではビジネス的に販売を始めているが、売上を大きく伸ばす会社が出てくるだろう。特に製薬の世界でバイオ3Dプリンターの普及がさらに進む年になるだろう。