イタリアの大型3DプリンターメーカーのCaracol(カラコル)が、シリーズB投資で4000万ドル(約60億円)の大型資金調達に成功した。出資したのはベンチャーキャピタルのオムネス・キャピタルとムーブ・キャピタルファンド1号を筆頭とする投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。
Caracolの創業者でCEOのフランチェスコ・デ・ステファノ氏は、「創業からわずか数年でCaracolは世界的な成長力を発揮し、売上を年々倍増してきました。今回のラウンドの資金調達によりディープテックに精通した投資家との接点が得られ、彼らのサポートを受けながらグローバルスケールの成長を目指すことができます。今後も世界中のサプライチェーンを強化してゆくために努力を続けてまいります」とコメントしている。
Caracolは、調達した資金を主にグローバルオペレーションの強化と拡大、ヨーロッパおよびアメリカ市場開拓に投じるとしている。
Caracolは2016年設立。主に製造業をターゲットにした大型ロボットアーム式3Dプリンター「Heron AM」を製造している。「Heron AM」は、日本では3Dプリンティングコーポレーション株式会社が販売している。