2025年度上半期(1月~6月)のフェイクミート関連企業による資金調達額が、前年比で45%のマイナスとなったとアメリカのメディアが報じている。
アメリカの食品関連市場調査会社グッド・フード・インスティテュート(GFI)が発表した調査結果によると、2025年度上半期(1月~6月)のフェイクミート関連企業量による資金調達額は3億6400万ドル(約535億800万円)で、前年比で45%の大幅なマイナスになったとしている。
3Dプリント肉や培養肉などのフェイクミートを含む「フューチャーフード」セクターに対する投資はここ数年右肩下がりで減少しており、2022年度の32億ドル(約4704億円)水準から2024年度の11億ドル(約1617億円)へと激減している。投資元では、ベンチャーキャピタルによる投資が激減し、フューチャーフードセクター全体の縮小を加速させている。
GFIのアナリストのダニエル・ガートナー氏は、「フェイクミート関連企業への投資激減の背景には、投資家による投資先セクターの変更、特にAIなどのニューテクノロジーセクターへの投資シフトがあります。フェイクミート関連企業にとっては、資金調達的には当面向かい風の厳しい局面が続くと予想されます」とコメントしている。