ミスミグループがFictivを3億5000万ドルで買収

東証一部上場の株式会社ミスミグループが、アメリカのカスタム機械部品サービスビューローのFictivを3億5000万ドル(約507億円)で買収する。アメリカ子会社のMISUMI Investment USA Corporationを通じてFictivと契約を締結し、合併する。Fictivのオンライン調達プラットフォームを統合することにより、ミスミグループのユーザーにより幅広いサービスの提供が可能になる。

Fictivは創業以来主に製造業のユーザーに対して機械部品などを供給してきた。同社の営業範囲はアメリカ国内に加え、中国、インド、メキシコにも及んでいる。同社はこれまでに、主に航空宇宙、ロボティクス、エネルギーなどのセクターのユーザーに3500万点以上の機械部品を供給してきた。

Fictivは射出成型機器、CNCマシンなどの従来型の製造機器に加えて、ハイエンド3Dプリンターなどの各種のアディティブ・マニュファクチャリング機器も導入している。

ミスミグループは、FAなどの自動機の標準部品を主に扱うFA事業を展開している。従前よりビジネスモデルのデジタルシフトに注力し、新商品・新サービスを順次リリースしてきた。Fictivの買収により競争力強化と商品の安定供給、更なる成長の加速に繋げたいとしている。