米デラウェア州のデラウェア裁判所が、イスラエルのエレクトロニクス3DプリンターメーカーでNASDAQ上場のナノ・ディメンションに、アメリカの3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルとの合併を完了するよう通知した。デスクトップメタルがデラウェア裁判所に対して訴えていたナノ・ディメンションによるデスクトップメタルの買収契約の速やかな履行を求めるもので、今年2025年3月31日までに完了するよう求められている。
ナノ・ディメンションは、今日までに解任された当時のヨアヴ・スターンCEOとデスクトップメタルのリック・フュロップCEOとの間で締結されたもので、ナノ・ディメンションがデスクトップメタルの株主に対して、総額で5億ドル(約750億円)の現金を支払うことでデスクトップメタルを子会社化するという内容だった。
ナノ・ディメンションのスターンCEOは、昨年2024年11月に同社CEOを解任され、後任のジュリエン・レダーマン氏が業務を引き継いでいた。レダーマン氏率いるナノ・ディメンションの取締役会は、デスクトップメタルとの合併に慎重な立場を示していた。
デスクトップメタルは、裁判所が同社の訴えを完全に認めたとしており、裁判所の決定通知書の全文を同社のウェブサイトのインベスターズリレーションズのページで公開している。