中国のアディティブ・マニュファクチャリング市場が前年の半分程度に縮小か

中国のアディティブ・マニュファクチャリング市場が前年の半分程度に縮小したとする報道がされている。中国の南極熊が報じたところによると、2024年度の中国全体のアディティブ・マニュファクチャリング市場規模は5億3000万ドル(約810億9000万円)で、前年2023年度の約50%程度にまで縮小したという。

中国のアディティブ・マニュファクチャリング市場は、2023年度までの過去十年間にコンスタントに成長を続けてきたものの、2024年度で成長トレンドがストップした形となった。

中国のアディティブ・マニュファクチャリング市場に詳しい関係者は、世界的な工業サプライチェーン停滞や、大型3Dプリンターの世界的な需要低迷などの影響を受け、3Dプリンターを筆頭とするアディティブ・マニュファクチャリング関連機器の出荷が大きく落ち込んだと見ている。

一方、アメリカを中心とする西欧諸国のアディティブ・マニュファクチャリング市場は順調な成長を見せている。アメリカの市場調査会社プレセデンス・リサーチによると、アメリカを含む全世界のアディティブ・マニュファクチャリング市場は、2024年度に252億9200万ドル(約3兆8696億円)規模に達しており、2034年に向けて年率19.29%の高い成長率で成長を続けると予想されている。