オリジンの株主がストラタシスを詐欺罪で提訴

2020年に大手3Dプリンターメーカーのストラタシスに買収されたアメリカのDLP3Dプリンターメーカーのオリジンの株主が、ストラタシスを詐欺罪で提訴した。アメリカ現地メディアの報道は、カリフォルニア州北部地域担当裁判所に提出された訴状によると、ストラタシスは旧オリジンの株主から明確な説明をすることなく株式交換による株式の不法な奪取を行い、同株主らに損害を与えたという。

ストラタシスは、2000年にオリジンを総額1億ドル(約153億円)で旧オリジンの株主から買取る契約を締結してる。しかし、ストラタシスは株式の売買契約に盛られた特約条項を悪用して、契約を履行しないまま放置したとしている。

旧オリジンの株主は、ストラタシスと同時に同社CEOのヨアヴ・ツァイフ氏も詐欺罪で提訴している。裁判所は、第一回目の提訴側に対する公聴会を今年2025年7月に行うとしている。

ストラタシスは、先日大手プライベートエクイティ企業のフォルテッシモから1億2000万ドル(約183億6000万円)の資金調達を行うなど、財務的に不安定な状況にある。裁判の行方が、ストラタシスの今後の業績などにどのような影響を与えるか注目される。