アメリカの大手3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のスリーディーシステムズの株価が上昇している。
スリーディーシステムズは先日、ドイツのダイムラートラック・アンド・バスとスペアパーツの3Dプリンターによる製造に関する業務パートナーシップ契約を締結したと発表しており、株価の上昇はその発表を受けてのことと見られる。同契約発表前は一株3.03ドル程度で取引されていた同社の株価は、発表を受けた直後に10%上昇し、一時一株4.00ドル台にまで値を上げた。
スリーディーシステムズの発表によると、スリーディーシステムズとダイムラートラック・アンド・バスは、スリーディーシステムズの3Dプリンティングパートナーシップのネットワークをベースにトラックやバスなどの消耗部品などの製造を3Dプリンターで行うとしている。これにより、パーツの調達時間を最大75%短縮し、同時に調達コストを大幅に削減することが可能になるとしている。
パーツの製造は、スリーディーシステムズの「SLS380シリーズ」と、Oqtonソフトウェアの使用がベースとなる。同プラットフォーム上では、設計ファイルなどが暗号化されてやり取りされるため、必要なセキュリティレベルが確保されるとしている。