米インディアナ州インディアナポリスに拠点を置くアディティブ・マニュファクチャリング用メタルパウダーメーカーのアレイド・アディティブが、大型3DプリンターメーカーでQTCQXベスト・マーケット登録のVelo3Dの発行済み株式の95%を取得し、同社の筆頭株主になることがわかった。
アメリカ現地メディアの報道によると、アレイド・アディティブは債権管理子会社のアレイド・ノート・アクイジション・カンパニーを通じてVelo3Dに額面2240万ドル(約34億7200万円)の資金を貸し付けており、その債務をVelo3Dの普通株1億8515万株と交換することで債務を帳消しにするという。デット・エクイティ・スワップと呼ばれる金融手続きがとられるわけだが、実現するとアレイド・アディティブはVelo3Dの発行済み株式の95%を取得し、同社の筆頭株主となる。
現地メディアの報道はまた、デット・エクイティ・スワップの実施とともに、アレイド・アディティブのアルン・ジェルディCEOが新たにVelo3DのCEOに就任すると伝えている。
Velo3Dは、2024年9月から一部の債権者に対する利息の支払いをストップしており、実質的に債務不履行(デフォルト)の状態に陥っている。デフォルトを脱するため、同社は主な債権者に対し、返済一時猶予契約の締結を申し出るなどしていた。