リラティビティ・スペースの経営危機が深刻化

カリフォルニア州ロングビーチに拠点を置くロケットメーカーのリラティビティ・スペースが直面しているとされる経営危機が深刻化している。アメリカ現地メディアの報道によると、リラティビティ・スペースの企業倒産リスク指標が高まってきており、チャプター11申請などの法的処理へ追い込まれる可能性が増しているとしている。

ブルームバーグによる報道では、「リラティビティ・スペースは運転資金が不足しており、キャッシュが少ない中でのオペレーションを余儀なくされている」とされている。

リラティビティ・スペースは、主力ロケットの「テランRシリーズ」の開発を急いでいるが、2026年に予定されている初打上げに間に合わない可能性が浮上してきているとされている。ブルームバーグは、リラティビティ・スペースが追加の資金調達にも難航していると報じており、追加の資金調達に失敗した場合、同社の経営継続が困難になるとの見通しを示している。

リラティビティ・スペースは、2016年にジェフ・ベゾス氏が設立したロケットメーカーのブルーオリジン出身のティム・エリス氏とジョーダン・ヌーン氏が設立したロケットメーカー。同社の主力のテランRロケットは、ロケット本体とエンジンの主要部品を3Dプリンターで製造している。