アメリカの航空機エンジン製造大手のGEエアロスペースが、2024年度第3四半期決算を発表した、それによると、同社の同期間中の売上高は98億ドル(約1兆4700億円)で、前年同期の93億ドル(約1兆3950億円)から6%増加した。本業のエンジン製造部門の好調に加え、サービス・エクイップメント部門の売上増加も売上拡大に貢献した。
GEエアロスペースの発表によると、同社の最新シリーズのCFM LEAPエンジンの受注が対前年比で28%増加し、好調を維持しているとしている。CFM LEAPエンジンは、主要パーツの多くが3Dプリンターで製造されている。CFM LEAPエンジンは、中型旅客機のエアバスA320NEO、ボーイング737MAX、COMACC919シリーズなどに搭載されている。
拡大する需要に対応するため、GEエアロスペースはグローバルプロダクションの拡張とサプライチェーン強化のために6億5000万ドル(約975億円)を投資している。
GEエアロスペースは、商用航空機エンジン4万4000基、軍用航空機エンジン2万6000基の設置実績を持つ世界的な航空機エンジンメーカー。1910年代に軍用航空機エンジンのブースター開発で頭角を表し、米国初のジェットエンジンやターボジェットエンジン、高バイパス比のターボファンエンジンなどを手掛けている。同社は、比較的早期からメタル3Dプリンターなどのアディティブ・マニュファクチャリングテクノロジーを活用してきたことで知られている。