コンフラックス・テクノロジーがシリーズB投資で1100万ドルの資金調達に成功

オーストラリアの3Dプリンティングスタートアップ企業のコンフラックス・テクノロジー(Conflux Technology)が、シリーズB投資で1100万ドル(約16億5000万円)の資金調達に成功した。出資したのはブレークスルー・ヴィクトリアを筆頭とするオーストラリアの企業シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。

ブレークスルー・ヴィクトリアは、オーストラリア・ヴィクトリア州が組成した運用規模20億ドル(約3000億円)規模のベンチャーキャピタルファンド。オーストラリア国内のスタートアップ企業を対象にベンチャー投資を行っている。

コンフラックス・テクノロジーは、元F1エンジニアのマイケル・フュラーが2015年に設立したスタートアップ企業。F1レーシングで使われるジオメトリー・オプティマイゼーションなどのテクノロジーを活用し、ヒートエクスチェンジャーなどの軽量で高強度のパーツ製造を行っている。同社のテクノロジーは、オーストラリアのVTOL(垂直離発着航空機)製造スタートアップ企業のオディス・エビエーション(Odys Aviation)にも採用されている。

コンフラックス・テクノロジーは、調達した資金をワークフロープロセスの拡充や、アメリカ、ヨーロッパ、アジア市場開拓のための営業拠点づくりなどに投じるとしている。