フロリダ州に拠点を置く工業用メタル3DプリンターメーカーのADDiTECが、同じくメタル3DプリンターメーカーのVelo3DでCFO兼財務担当副社長を務めていたバーナード・チャン氏が、新たに同社の新CFOに就任したと発表した。チャン氏は即日同職に着任し、同社の財務戦略強化やイノベーション戦略策定へ向けた財務計画の策定などを行う。
バーナード・チャン氏は2020年にVelo3Dへ入社し、SPAC(特別買収目的会社)のJAWSスピットファイア社との合併によるIPOを主導するなど、同社の財務戦略策定と実施の立役者として活躍していた。また、2023年8月に7000万ドル(約104億円)相当の転換社債を発行し、逼迫していたVelo3Dの資金口をバランスさせるなど、実務家としての手腕を発揮していた。
一方、Velo3Dは長らく同社のCEOを務めたベニー・ビュラー氏が2023年12月に同職を辞任するなど、人事を含む経営面での混乱が続いていた。
ADDiTECはプレスリリースで、チャン氏の入社に社員一同エキサイトしており、「アメージングな我がチーム」への参加をチーム全員で心から歓迎しますというコメントを発表している。