Velo3DがOTCQXでの株式取引を開始

ニューヨーク証券取引所での株式などの取引を停止されたアメリカの3DプリンターメーカーのVelo3Dが、新たにQTCQXでの株式取引を開始した。QTCQXベスト・マーケットでのティッカーシンボルは「VLDX」で、アメリカ現地時間の2024年9月11日から取引が開始されている。

Velo3Dの財務資料などは、すべてQTCQXベスト・マーケットのウェブサイトでリアルタイムで更新・公開されている。

QTCQXベスト・マーケットは、QTCマーケッツ・グループが運営するアメリカ最大規模の非上場株式市場。ニューヨーク証券取引所などのメジャーな証券取引所へステップアップするための市場であり、上場廃止や取引停止となった銘柄の受け皿として機能している。

アメリカには複数の非上場株式市場が存在し、多くの企業が登録、株式が取引されている。QTCQXベスト・マーケットには1万社を超える非上場企業が登録し、株式が取引されている。

ニューヨーク証券取引所は、Velo3Dの株が長らくニューヨーク証券取引所の上場基準を下回る価格で推移していたため、取引停止の処置をとったとしている。ニューヨーク証券取引所の上場基準では、一定期間株価が連続して1ドルを下回った場合、株主に損害を与える可能性があると判断するとされる。