アメリカの大手3Dプリンターメーカー・スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブスCEOが、2024年度第1第2四半期決算の発表遅れについて説明を行った。スリーディーシステムズは、2024年度第1四半期決算と第2四半期決算をそれぞれ今年2024年8月と9月に発表したが、ニューヨーク証券取引所上場企業としては異例の遅さとなった。スリーディーシステムズに近い関係者の中からは、スリーディーシステムズが決算内容の悪さを危惧し、意図的に発表時期を延ばしたのではないかとする声なども上がっていた。
同四半期決算の発表遅れについてグレイブスCEOは、「昨年2023年4月、我々の監査委員会は2023年度末をもってこれまでの監査役を交代し、四代監査法人のうちの一社へ変更する決議をしました。監査役の変更は、会社の事業規模が拡大するのに合わせた適切な処置であり、複雑化する会計処理に対応するためのものです。監査役の変更に伴い、監査業務にこれまで以上の時間がかかることになり、2024年度第1四半期決算と第2四半期決算の発表が大幅に遅れることとなりました」と説明している。
スリーディーシステムズが発表した2024年度第2四半期決算では、売上高は1億1330万ドル(約166億5510万円)で、前年同期比で11.7%のマイナスとなった。経常収支は2730万ドル(約40億1310万円)の赤字で、調整後EBITDAも1290万ドル(約18億9630万円)の赤字だった。