先月2024年7月に米デラウェア州破産裁判所にチャプター7を申請し、事実上経営破綻した3Dプリンティングサービスビューロー・マーケットプレース運営大手のシェイプウェイズのオランダ事業ユニットが事業を継続する見込みであることがわかった。
オランダ現地メディアの報道によると、シェイプウェイズのオランダ事業ユニットは、経営破綻前に雇用していた53名の従業員の30名と再度雇用契約を締結し、30プリンティングサービス事業を継続するとしている。また、オランダのアイントホーフェンにある製造施設も継続して使用するとしている。
シェイプウェイズの経営破綻の要因のひとつとして高いオペレーティングコストが指摘されているが、オペレーティングコストにはアメリカ本社が支払う幹部陣の高額な給与が大きなウェイトを占めていたとされる。ある関係者は、アイントホーフェン工場だけで年間1000万ドル(約14億2000万円)の売上と200万ドル(約2億8400万円)の営業利益を上げており、オランダ事業ユニットのゴーイングコンサーンは確保できるという。
シェイプウェイズは2008年、オランダの大手家電メーカーのフィリップスの社内ベンチャーとして設立され、主にアメリカとヨーロッパのユーザーを対象に3Dプリンティング・サービスビューロー・マーケットプレースを運営していた。