サンフランシスコに拠点を置く精密メタル3Dプリンターメーカーのマントルが、シリーズC投資で2000万ドル(約31億4000万円)の資金調達に成功した。出資したのはベンチャーキャピタルのスクーナー・キャピタルを筆頭とする投資シンジケートで、ファインストラクチャー・ベンチャーズ、ファウンデーション・キャピタルなどの多くの既存株主が追加で出資した。バリュエーションなどの詳細については明らかにされていない。
今回の資金調達により、マントルが調達した資金の総額は6150万ドル(約84億2550万円)となった。マントルは、調達した資金をマーケット拡大や製造能力のスケーリングに投じるとしている。
マントルの共同創業者でCEOのテッド・ソロム氏は、「昨今明らかになったグローバルサプライチェーンの脆弱さは、必要な部品が必要な時に入手できないといった深刻なリショアリングの欠点を浮き彫りにしました。製造拠点をアメリカ国内に維持することで高騰する製造コストを抑制し、リードタイムを大幅に削減することが可能になります。これは、アメリカのモノづくりにとって画期的なソルーションです」とコメントしている。
マントルは2015年にスタンフォード大学出身のジェームズ・グローブズ、スティーブン・コナーらが設立したメタル3Dプリンターメーカー。マントルのメタル3Dプリンターは、ツーリングや射出成形用モールドの製造などに使われている。