ニコンがモーフ3Dを再構築、社名変更へ

日本の大手光学機器メーカーのニコンが、2023年4月に買収したアメリカのメタル3Dプリンターメーカー・3Dプリンティングサービスビューローのモーフ3D(Morf3D)を再構築、社名変更する。新社名は「ニコンAM(Advanced Manufacturing)シナジー」(Nikon AM  Synergy Inc)となる予定。

社名変更に伴い、同社は3Dプリンティングサービスビューロー事業の拠点としていたカリフォルニア州エル・セグアンドにある製造拠点を閉鎖し、同じくカリフォルニア州ロングビーチの製造施設と統合する。ロングビーチ工場では、ニコンが買収したドイツのハイエンドメタル3Dプリンティング技術を使った3Dプリンティングサービスなどが提供される見通し。

モーフ3Dは2013年設立。ロサンゼルス近郊の街エル・セグアンドに拠点を置き、独自開発したメタル・アディティブ・マニュファクチャリングシステムを航空宇宙や自動車などの産業セクターに供給している。同社はまた、コンセプチャライゼーション、パラメターオプティマイゼーション、データアナリシスなどの各種のアディティブ・マニュファクチャリング関連サービスも提供していた。

ニコンは2023年1月にもドイツのハイエンドメタル3DプリンターメーカーのSLMソルーションズを買収し、子会社化している。SLMソルーションズは、現在ニコンSLMソルーションズのブランドで事業を展開している。