フォーワードAMがBASFからMBOでスピンアウト

ドイツの大手化学メーカーBASF傘下のフォーワードAM(アディティブ・マニュファクチャリング)が、親会社BASFからMBO(Management Buy-out)でスピンアウトする。社名はフォーワードAMテクノロジーズで、買収したフランスの産業用3Dプリンティングサービスビューローのスカルプティオもそのまま継承する。

フォーワードAMのマーティン・バックCEOは、「BASFから受けた、MBOを成立させるためのすべてのサポートに対して感謝します。協働することで、フォーワードAMが引き続きアディティブ・マニュファクチャリング業界において優れた人材とイノベーティブなツールを供給してゆけることを確信しました。今後は独立した企業としてアディティブ・マニュファクチャリング業界の成長を牽引してまいります」とコメントしている。

BASFは、傘下のBASFフォーワードAMを通じて、2017年頃より産業用3Dプリンターユーザーを対象にエンジニアリングプラスチックなどの高機能素材の提供を始め、アディティブ・マニュファクチャリング関連ビジネスに参入していた。現在は、ヨーロッパやアメリカのユーザーを中心にビジネスを拡大している。

MBOは、「経営陣による自社の買収」という意味で、会社の経営陣が株式や一部の事業部門を買い取ることを通じて経営権を取得することをいう。