日本の大手光学機器メーカーのニコン傘下のドイツのハイエンドメタル3DプリンターメーカーのニコンSLMソルーションズが、フラッグシップモデルのNXG XII 600メタル3Dプリンターをアメリカで生産する。アメリカ空軍との商談などを意識したもので、サウスカロライナ州での生産が想定されているという。
ニコンSLMソルーションズのチャーリー・グレイスCCOは、「NXG XII 600シリーズをアメリカ国内で生産することで、我々の北米のお客様によりよいサポートや高品質なアディティブ・マニュファクチャリングシステムを提供することが可能になります。イノベーションとエクセレンスへの我々のコミットメントを反映したもので、アメリカで我々のビジネスを拡張できることにエキサイトしています」とコメントしている。
アメリカでの生産拠点の開設に先立ち、ニコンSLMソルーションズは、ネジ・ケマコラム氏が北米エンジニアリング担当副社長に就任し、アメリカのエンジニアリングチームを率いる人事を発表していた。
ニコンは、2023年1月にSLMソルーションズを総額6億2200万ユーロ(約870億8000万円)で買収し、子会社化した。買収完了後SLMソルーションズは、ニコンSLMソルーションズのワールドブランドで事業を展開している。