イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーで米NASDAQ上場のナノ・ディメンションが、アメリカの3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のデスクトップメタルを買収する。
アメリカ現地メディアの報道によると、ナノ・ディメンションはニューヨーク証券取引所で取引されているすべてのナノ・ディメンションの株式を一株5.50ドルで買い取る。これは、現地時間の2024年7月2日終値に20.5%のプレミアムを乗せた価格となる。ナノ・ディメンションの買収にかかる総コストは1億8300万ドル(約292億8000万円)程度になる模様。
ナノ・ディメンションのヨアヴ・スターンCEOは、「ナノ・ディメンションとデスクトップメタルとの合併は、デジタルマニュファクチャリングの領域においてリーダーのポジションを獲得するための重要なステップです。特に、いくつかの重要な産業セクターにおいてはことさら顕著です。デスクトップメタルというテクノロジーリーダーと合流し、製造業をマニュファクチャリング4.0へシフトできることを嬉しく思います」とコメントしている。
デスクトップメタルは、昨年2023年に別の大手3Dプリンターメーカーのストラタシスの合併を模索し、合併承認を求める決議をストラタシスの株主総会に提起していた。決議は反対多数により否決されていた。