インゴ・エデラー氏が、ドイツの工業用3DプリンターメーカーのVoxeljetのCEOを辞任する。2024年6月30日付けの人事で、後任には現CFOのルドルフ・フランツ氏が就任する。CEO辞任後も、エデラー氏は引き続きVoxeljetのアドバイザーとして当面社内に留まる。
エデラー氏はVoxeljetの創業者で、20年以上に渡って同社のCEOを務め、同社をドイツを代表する世界的な3Dプリンターメーカーに育て上げた。
エデラー氏は、「これまでの25年間を振り返るに、Voxeljetはいくつもの成功を祝福してきました。特に昨年2023年は実り多き年となりましたが、チーム全体の弛みないハードワークがあってこそのものでした。これからは仲間たちをアドバイザーの立場として応援し続けてまいります」とコメントしている。
Voxeljetは、今年2024年4月に米NASDAQでの同社株の取引を停止し、同市場から撤退した。撤退後初の決算となる2024年度第1四半期決算では売上高696万ユーロ(約11億9712万円)の、前年同期比で15.6%の増収をはたしていた。
Voxeljetはドイツ・フライドバーグに拠点を置く、ミュンヘン技術大学発の3Dプリンターメーカー。主に砂型造形用大型3Dプリンターなどを製造しているほか、自社の3Dプリンターを使ったオンデマンド3Dプリンティングサービスなどを提供している。