イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが2024年度第1四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中の売上高は1336万ドル(約20億7080万円)で、前年同期の1497万ドル(約23億2035万円)から10.75%のマイナスとなった。経常収支は3480万ドル(約53億9400万円)の赤字で、前年同期の5760万ドル(約89億2800万円)の赤字から39.6%改善した。
同期間中のネット・キャッシュバーン(保有現金および現金相当資産の減少額)は700万ドル(約10億8500万円)で、前年同期の2740万ドル(約42億4700万円)から大きく改善した。「リシェイピング・ナノ・イニシアティブ」(Reshaping Nano Initiative)と名付けられた一連のリストラクチャリング計画が功を奏した形となった。
ナノ・ディメンションは、今年2024年も引き続き、年間1200万ドル(約18億6000万円)から2000万ドル(約31億円)のコストをさらに削減したいとしている。
ナノ・ディメンションのヨアヴ・スターンCEOは、「我々の長期計画が反映された結果を示せた四半期決算となりました。2021年に売上拡大のための具体的な計画を策定しましたが、単に売上だけを経営目標にしているのではありません。同時に経営効率も追求しなければなりません。我々は、それを実現しつつあります」とコメントしている。