アメリカの3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のマークフォージドが2024年度第1四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中の売上高は2050万ドル(約31億7700万円)で、前年同期の2410万ドル(約37億3550万円)から14.93%のマイナスとなった。世界的な金利上昇が続く世界経済の中、主たる売上であるシステムセールスの販売が減少したことなどが響いた。
同期間中の経常収支は3590万ドル(約55億6450万円)の赤字で、前年同期の1900万ドル(約29億4500万円)の赤字から大幅に悪化した。オペレーティングコストが4720万ドル(約73億1600万円)と、前年同期の3310万ドル(約51億3050万円)から増加したことなどが足を引っ張る形となった。
2024年度第1四半期決算について、マークフォージドの幹部の1人は、「2024年度第1四半期においては、1730万ドル(約26億8150万円)のGAAP(米国標準会計基準)関連費用(特許侵害に関する賠償費用のこと)が生じたことなどが影響しました。しかし、これまでに現金の支払いは発生していません」と現状を説明している。
マークフォージドは、コンテイニュアス・コンポジッツ社から起こされた特許侵害に関する訴訟で敗訴し、1730万ドルの損害賠償金を同社へ支払うよう命じられている。