AIビルドがシリーズA投資で850万ドル(約12億7500万円)の資金調達に成功した。出資したのはベンチャーキャピタルのIQキャピタルを筆頭とする投資シンジケート。既存株主のスーパーシード、ACTベンチャーパートナーズ、アトラスベンチャーズ、シードキャンプに加えて、日本のニコンも投資に参加している。なお、株価などを含めたバリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。
AIビルドは、2015年にエンジニアのダグハム・キャム氏とミカエル・デシラス氏の二人が設立したスタートアップ企業。イギリス・ロンドンに拠点を置き、クラウドベースのアディティブ・マニュファクチャリング・オペレーティングプラットフォームを開発している。
AIビルドのユーザーは、航空宇宙、自動車、エネルギーなどのセクターに多く存在し、中には航空機メーカー大手のボーイングも含まれている。
AIビルドのプラットフォームの活用により、ユーザーの中には生産効率を最大で90%向上させた企業もあるという。
AIビルドは、調達した資金を研究開発や、北米市場の営業拠点構築、ヨーロッパ市場におけるマーケティング活動などに投じるとしている。