ストラタシスがスリーディーシステムズとの合併交渉を中止

アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズと、イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションによる買収提案を受けているストラタシスが、スリーディーシステムズとの合併交渉を中止すると発表した。

アメリカ現地メディアの報道によると、現地時間の2023年9月6日にストラタシスの取締役会は、スリーディーシステムズからの買収提案を「超越的な提案」とすることが出来ないとして合併交渉を中止すると決断した。

スリーディーシステムズはストラタシスの株主に対し、ストラタシスの普通株式1株を現金7ドルと新会社の普通株式1.6387株で買取る提案を行っていた。スリーディーシステムズは、自らの提案を「ストラタシスの株主に実質的に1株あたり27ドルの価値を与える」と主張していた。

ストラタシスはまた、先日行われた歯科矯正用マウスピース製造最大手のアライン・テクノロジーによるオーストリアの3Dプリンターメーカーのキュービキュアの買収を「スリーディーシステムズの大口ユーザーであるアライン・テクノロジーが、スリーディーシステムズとの取引から離脱する意思表明」であるとし、スリーディーシステムズの今後の売上に大きな影響を与える可能性が高いと主張している。