アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズと、イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションによる買収提案を受けているストラタシスが、スリーディーシステムズとの合併を承認する方向に動いているとアメリカの現地メディアが報じている。
アメリカ現地時間の2023年7月21日金曜日の報道によると、ストラタシスの取締役会はスリーディーシステムズによるストラタシスの株式1株を現金7.50ドルと合併後の新会社の株式1.5444株で買取る提案を「超越的な提案」であると評価している。スリーディーシステムズによると、このテンダーオファーをストラタシスの株主が受け入れた場合、ストラタシスの株主は合併後の新会社の44%を保有することになる。
一方、ストラタシスの株式1株を現金25ドルで買取るというナノ・ディメンションの買収提案については酷評しており、ストラタシスの株主に対して「テンダーオファーに応じないとともに、テンダーオファーに反対する表明をする」ことを提案している。
ナノ・ディメンションによるテンダーオファーの期限はアメリカ東部時間の2023年7月31日午後5時までとなっており、今月中にはストラタシスの買収をめぐる趨勢が固まるものと見られる。